サンフランシスコ中心部のバーガーキング、衝撃的な貧困さ
すごいなアメリカ
サンフランシスコのど真ん中、市庁舎の前の目抜き通り(UberやTwitterの本社まで徒歩5分)であり、かつ低所得地区テンダーロインのバーガーキング、
1.カウンター3人のうちオペレーションできるのが一人しかいない
1人は業務あまり理解してないしもうひとりはレシートが逆さになってると数字が読めない
2.客がキレてカウンターに腕突っ込んでケチャップ持ち出したり食って掛かる。もちろん客もここ以外に入れる店がなさそうなヘンなのが多い(たまにスーツ族も混じってるけど)
3.二人は注文の中で「理解できるやつ」だけ袋に詰めるので、前の注文でもずっと出てこないものがいくつもある。98番が呼ばれても75番が残ってたりしてる。30分近くたっている。
4.しょうがないから拳銃持って常駐してる警備員までたまにカウンター内に入って、客のレシート呼んであげてオペレーションの指示出してる。そこにも、「そのピストルを店員に突きつけて急げって言ってやってくれよ旦那」みたいに話しかける、パッと見でホームレスぽい人がいる(この人がカウンターに手を突っ込んでソース持ち出して警備員に怒られてた)
5.オペレーションができない2人のできないレベルは、
A.たとえばナゲット買った人にソースつけることがわからないというレイヤーでダメ
B.「なんの作業をする人か」がそもそもわかってなさそうな人
の2名。 Bは、レシートの数字が何を意味してるかわかってなさそうだし、レシートが逆さになると数字も読めてなさそう(文字が読めない人なのか、メチャメチャとろい人なのかわからない感じ)
6.広い店らしいんだけど、管理しきれなさそうなので2Fと地下、つまりほとんどの席は閉鎖。
7.もちろん、ゴミ箱の写真にあるとおり、リサイクル可能か不可能か、客も店もわかってなさそう。
同じ市内にプラスティックストローやめてる店いっぱいあるのにね、、
8.そりゃあ「監視カメラ24時間稼働中」を出す。なお、店は夜になると閉める。徒歩10分のほかのバーガーキングより営業時間短い。
場所はサンフランシスコのど真ん中。周りのどこで食べても$13ぐらいの中、このバーガーキングだけ$5とかなので、こうなってるのかな?不謹慎だけど、こういう光景は目に焼き付く。ナゲット10個で$2とか、大バーガー+ポテト+コーラ+でかいビスケット2枚で$5とか(セットメニューなので安い。他のバーガーキングにもあるよ。サイネージのセールコーナーなので見落とすかもしれないけど)なので、手段を選ばず低コストで満腹になるならここなんだろうなぁ。(同じ通りの安いカレー屋は税込チップ抜き$14で飲み物なし、とか)
僕このバーガーキング、貧乏なのとフィールドワーク的な興味でここ数年に渡って毎年メイカーフェアの時期に来てる(このテンダーロインエリアは中心部なのにホテルがやすい)んだけど、店も周辺も年々ひどくなる気がしてる。
バーガーキング
1200 Market St, San Francisco, CA 94102 アメリカ合衆国
+1 415-255-1900
https://maps.app.goo.gl/TVaqF43PK2rspwus8
去年は周辺で生まれてはじめて「女性の立ちション」を見た。単に野外でオシッコするんじゃなくて、立ってる状態から前屈して後ろに噴射するやつ。
シリコンバレー視察団はぜひここも見に来るといいと思う
「クルーグマン教授の経済入門」で、生産性の章(所得格差についても書いてある)や、 山形浩生さん訳のサマーズの話を読んだのでめちゃめちゃ考えさせられた。
この2冊にあるとおり、アメリカの経済は全体では伸びてるけど、その勢い以上に格差は拡大している。当代一流の経済学者が考えても特効薬は見つかっていない。景気を良くすると全体は良くなるけど、格差はもちろん広がる、(でも、僕はそれでも最低層が’去年よりマシな暮らし’になる方がいいと思うけど)
最低賃金を上げたり高所得者への高い税金は、全体の勢いが下がって貧困層がもっと貧しくなることがある、、、
リフレ派が言うように、例えば教育とかにたくさんお金を使うのはいいことだと思うけど、それがこういう自体の解決に何年かかるかはわからないし、オペレーションしてる人たちはたぶん25歳とかの移民だろうから今の教育テコ入れどうかとは別の話だ。(それでも、「その国の教育ない状態で暮らすとはどういうことか」がわかるケースでもある。)そういう移民でも、もとの国にいるよりはいいから来てるんだろうし、、、、、